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不眠症

適切な治療を加えることで、睡眠リズムの回復や睡眠の質の改善を図ることができます

眠りに関するトラブルにはさまざまな背景や問題が複雑に関係しています。中でもその要因となるものには精神病性の不眠かそれ以外の2種に大別され、それぞれに応じた適切な治療を講じることが求められます。睡眠障害が起きると慢性的な体調不良や判断力の低下を引き起こすほか、甚大な事故や怪我を招く危険が高まることが知られています。早期にご相談いただき適切な治療を開始することができれば、正しい生活リズムを取り戻すことや睡眠の質の改善を図ることが可能となります。「寝つけない」「眠った気がしない」など、眠りに関する問題にお悩みの場合にはまずはお気軽にご相談ください。

精神病性の不眠とは

統合失調症うつ病、適応障害、不安症認知症など精神的疾患が睡眠障害を引き起こしているケースがあります。

主な症状

  • 寝つきが悪い…寝床に入ってもなかなか眠ることができない
  • 睡眠時間が短い…体は疲れているのにどうしても長く眠ることができない
  • 夜中に何度も目が覚めてしまう
  • 熟睡感がない…睡眠時間(5~6時間)はしっかり確保できているのにぐっすり眠った感じがしない
  • 睡眠の質が悪い…寝ても寝ても体の疲れが取れない  など
  • 睡眠障害はその他にもさまざまな体調不調を引き起こしやすくなり、仕事面でもトラブルが起こりやすいなど生活全般において問題が生じやすくなります。
  • 倦怠感や意欲の低下、集中力の低下・判断力の低下・頭重感・頭痛
  • めまい・食欲不振・日中の急激な眠さ・イライラ・焦燥感・無気力 など

治療の流れについて

まずはお困りになられている状況について詳しくお話をお伺いします

「なかなか寝つけない(入眠障害)」「夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)」「眠った感じがしない(熟眠障害)」「予定よりも早く目が覚めてしまう(早期覚醒)」など、詳しい状況やお困り事についてお聞かせください。

必要に応じて適切な薬剤(抗不安薬や睡眠薬など)の服用などを検討します

まずは正しく睡眠時間を確保するための治療を開始します。当院ではいわゆるZ-ドラッグ(マイスリー・ルネスタなど)と呼ばれる作用の軽めのものから強めのお薬(デパス・レンドルミンなど)まで、症状の程度にあわせたさまざまな種類のお薬を処方いたしております。

医師の診断と指導に基づき、薬は正しく服用してください。

当院で使用する薬剤は安全性の非常に高いものを選び処方いたしております。睡眠薬も抗不安薬も正しい使い方をすれば安全に効果が期待できる薬です。自己判断で使用を中止したり誤った服用の仕方をすると、予期せぬ副作用や中毒症状により悪影響を生じる可能性もあります。使用にあたっては内容を正しく理解し、必ず医師の指示に従い正しく服用ください。

睡眠薬には症状や目的に応じたさまざまな種類があります

睡眠薬と一口に言ってもその種類は多岐に渡り、お悩みになられている内容や症状、程度に応じたさまざまなお薬を調整・処方することが可能です。例えば「寝つきの改善を図るもの」「睡眠時間を長く確保できるもの」「熟睡感を得る薬」など、患者さんのお悩みに応じた的確な効果を得ることができます。作用の強弱も細かく調整可能ですので、まずはお困りの症状について詳しくお聞かせください。また、必要な時だけ使用できる頓服薬としての処方も可能ですのでご相談ください。

近年では研究が進み、副作用の少ない安心安全な薬が多く開発されています

以前は睡眠薬による依存性なども問題となっていましたが、近年では研究開発が進み、安全性の非常に高いものが多く流通するようになりました。当院では特に安心安全にご使用いただけるお薬にこだわり処方いたしておりますので、過度に恐れることなくご相談いただけたらとおもいます。

ご高齢になるほど睡眠時間は自然と短くなり、睡眠の質に問題を生じるようになります

私たち人間は乳幼児の頃は10時間など長時間の睡眠が必要ですが、ご高齢になるほど睡眠時間は生理的に減少する傾向にあります。成人では一般的な睡眠時間は5~6時間程度と言われます。ご高齢の患者さんの中には「十分に寝ているはずなのに寝た気がしない」とご相談されるケースも多くあります。原因は時間ではなく、睡眠の質そのものに問題があると考えられます。生活リズムの改善や睡眠の質そのものを引き上げるための薬(デイリノ・ロゼレムなど)の調整なども当院では処方可能ですのでご相談ください。

睡眠障害が起きると日常生活でさまざまな問題が生じやすくなります

特にご高齢の方においては怪我や転倒のリスクが高まるほか、運転時などは他者を巻き込む甚大な事故を引き起こす危険性が高まります。当院では患者さんの年齢や想定されるリスクなどを多角的な視点から分析し、適切な薬剤の選別・調整・処方を行うことを重視した診療を行っております。

睡眠時無呼吸症候群など原因が他にあるケースも多くみられます

睡眠の質を悪くする原因はさまざまあります。例えば、睡眠時無呼吸症候群や肥満、内科的な疾患が原因となっているケースも実際の診療現場ではよくみられる事例です。「いびきがうるさい」「呼吸が度々止まっている気がする」といったようなご家族からの指摘がある場合には睡眠時無呼吸症候群の可能性が高くなります。専門の診療科にて脳波やサチュレーション等の検査を受け、正しい診断を受ける必要があります。睡眠障害を引き起こす原因がどこにあるのか、まずは正しく状況を精査し、正しい治療法に導くことが早期改善を図るうえでは非常に重要な課題となります。

睡眠障害を引き起こしやすい疾患例
  • 睡眠時無呼吸症候群(耳鼻咽喉科)
  • むずむず脚症候群(神経内科)
  • 頻尿(泌尿器科)
  • アトピー性皮膚炎(皮膚科)
  • 身体的な痛み(整形外科)など

長時間の昼寝は逆効果となる場合があります

睡眠不足から日中の昼寝を試みられる方も多くいらっしゃいます。しかし、長時間の昼寝はさらに生活リズムを乱すことにつながりやすくなります。自然な生活リズムを取り戻すためにも、健康的な食事や軽い運動など基本的な生活習慣の見直しを図ることもとても有効な一歩となります。

睡眠障害は心身のバランスを乱すだけでなく、甚大な事故につながる危険があります

睡眠は人間にとって不可欠なものです。まずは問診を通じて、普段の睡眠の様子やそれに派生して生じるお困り事などを詳しくお話しください。不眠症の原因は非常に多岐に渡り複雑です。日中の急激な眠気は取り返しのつかない事故を招く危険もあります。必要に応じて他の医療機関へのご紹介も随時行っておりますのでまずは早期にご相談ください。

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