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依存症

※当院で治療が困難な方は早期にさらに専門性の高い近隣の高次医療機関にご紹介する場合がございますのでご了承ください。

治療が極めて難しく、周囲のサポートがあわせて必要となる病気です

依存症に関する治療は極めて難しく、原因となる対象も非常に多岐に渡ります。依存は主に「精神的依存」と「身体的依存」の2種に大別されます。精神的依存とは、自分が強い興味を持つ対象がなくなってしまうと居ても立っても居られない異常な状態(渇望行為)に陥りやすくなるのが特徴です。一方、身体的依存とは、いわゆる離脱症状(禁断症状)が起き、せん妄や身体機能の正常な維持が難しくなるようなケースをいいます。

依存症が起きるメカニズム

高揚感や安らぎ、一時的な現実逃避による心地よさを感じることにより、その感覚を忘れることができず、再度手に入れようと強い執着を見せるようになるのが特徴的です。脳の報酬系回路との複雑な関係性が認められており、本人の意志とは関係なく繰り返しそのものを強く欲することで気持ちよさや多幸感を感じるようになります。

主な症状
  • せん妄
  • 金銭に対する価値観の変化
  • 手足の震えやしびれ
  • 異常な発汗
  • 頭痛
  • 嘔吐
  • 寒気
  • イライラ
  • 血圧や心拍数の上昇
  • 強い不安感
  • 不安
  • 意欲の低下 など

アルコール依存症

お酒に対して異常な依存性を示す疾患です。時間の経過とともに体内からアルコールが抜けてしまうことを恐れ、頻回な飲酒や多量な飲酒を繰り返すことが特徴的な病気です。

ご家族やパートナーが共依存される懸念も―

例えばアルコール依存症の患者さんを持つご家庭などは、家の中にお酒がなくなってしまうと家族へ購入を強要するようになったり、要求が通らないと暴力をふるうようになったりなど周囲に深刻な影響を与えるようにもなります。それとともに恐怖心や服従からご家族にも共依存性が生まれるなどといった問題があわせて生じるケースも少なくないため注意が必要です。

失業や社会的信頼を失うことで気持ちが落ち込み、ひきこもってしまうケースも多くみられます

アルコール依存症は進行するにつれて職場や家庭、社会生活などにおいてさまざまなトラブルを生じやすくなります。遅刻や欠勤を繰り返し、仕事のトラブルや人間関係の悪化などによって失業するケースをはじめ、貧困や離婚問題に発展する方も多くみられます。さらには飲酒運転や暴力行為など、他者を巻き込む甚大な事故を招く危険もあります。社会的信頼を失うことでうつ病やさまざまな精神疾患の併発を機にひきこもってしまわれるケースも多くみられます。

薬物依存症

薬物に対する異常な依存を示す疾患となります。薬物依存症は大きく鎮静系と興奮系の2種に分けられます。例えば睡眠薬をはじめとする治療薬に対する依存症などは鎮静系にあたり、一方の興奮系には強いエネルギーを欲する違法薬物(覚せい剤や大麻、マリファナなどの違法ドラッグ類)がそれにあたります。興奮系の依存症については、もちろん法に抵触する問題にもなり、治療にあたっては専門施設にて特化した治療をお受けいただく必要があります。

当院の医師は長年にわたり、依存症の治療に従事してきたプロフェッショナルです

依存症治療は当院において特に力を入れて取り組んでいる病気であり、臨床経験豊富な医師による専門性の高い治療をお受けいただけます。特にアルコール依存症の治療においてはご本人においては大変苦しく厳しい内容となるため、ご家族の皆さんおいてにも深い理解と協力を得ながらの治療検討が必要となります。

治療の流れについて

徐々に依存性を軽減させるための治療と、完全に関係性を絶つことを求める治療の2種が基本方針となります。

アルコール依存症の治療にあたっては断酒が基本となります

アルコール依存症については、完全に飲酒をやめる断酒が基本となります。少しずつお酒の量を減らしていくのではなく、一滴も飲まない日を根気強く積み上げていく厳しい戦いに臨まれる覚悟が必要です。極めて難しい治療であり、その過程において興奮状態やせん妄状態などの禁断症状が現れることが多くあります。患者さんにおいては必要に応じて専門治療を行っている施設への入所や、精神科病院への緊急入院が求められることがあります。

当院では近隣の専門医療機関と随時連携し、さまざまな治療のサポートを行っております

アルコール依存症の治療などは特に専門の医療機関と連携することが重要となります。当院では近隣の医療機関と随時連携を図りながら、患者さんの症状改善を力強くサポートいたしております。

近年のアルコール依存症の治療においては減酒療法も取り入れられるようになってきています

アルコール依存症の治療においては断酒が基本の考え方となりますが、実際に断酒を実現することは極めて難しい問題となることも事実です。近年では減酒(飲酒の量を徐々に減らしていく方法)による治療法への理解も広がり、さまざま治療に対する取り組みが行われてきています。飲酒欲求を抑えるための専用の薬剤なども登場してきておりますのでどうぞ当院までご相談ください。

断酒会など近隣の互助グループへの参加など、患者さんご本人やご家族が依存症に対する正しい理解を深めることも改善に向けた大切な取り組みのひとつです

アルコール依存症の治療においては、患者さんご本人だけでなく、周りのご家族やパートナーなどの方においても大変厳しく長い戦いとなってゆきます。断酒会など近隣の互助グループへの参加などを通じて、正しい理解や知識を持って治療に臨む姿勢も、治療を効果的に進めるためにはとても大切なこととなります。

アルコール依存症は特に早期の適切な治療が必要となる病気です

依存症には多種多様なものがあり、例えば「ギャンブル依存症」や「スマホ依存症」、「ゲーム依存症」や「ニコチン依存症」などといった言葉を耳にされたことも多いかと思います。しかしながら最も早期の治療が求められるのがアルコール依存症となります。お酒はスーパーやコンビニなど、日常生活の中でも特に身近な場所で誰でも手に入りやすいものとなります。過度な飲酒は脳に直接的かつ深刻なダメージを与えます。正常な判断ができなくなることで事件や事故など異常行動を引き起こすケースも多くあります。中でも飲酒運転は他者を巻き込み、取り返しのつかない甚大な被害を招く危険が高まります。依存症の治療にあたっては、お一人やご家族だけで悩みを抱えることなく、ご一緒に早期改善のための歩みを進めていくことがとても重要な取り組みとなります。気になる症状やお困り事がある場合にはまずは当院までご相談いただき、適切な治療につなげることが大切です。

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